GEAR戦士電童サイドストーリー『C-DRiVE ラジオデビュー!!』

<夜が来たりて>
こら銀河、いつまで起きてるんだい?」
夜も遅いというのに電気の消えない銀河の部屋に、母みどりが上がってくる。
今日の夜、ユキちゃんの、C-DRiVEのラジオがあるんだよ」
なに言ってんだい、バカ。明日も学校あるんだろ?」
さも当然そうな銀河の返答に、さも当然そうに応じるみどり。
漫画を見る銀にぃ、銀にぃ。乙女も一緒に起きてるー」
追い討ちをかけるように、妹の声。
ほら、お前が起きてると、乙女も寝ないって言ってるだろ。おとなしく、寝る」
ゴツン、と鈍い音。目に涙を浮かべながらも、銀河はしつこく食い下がる
ってぇ~。やだ、オレは寝ないからな。学校も行く、ラジオも聴く。で、乙女は寝る。……これで文句ねぇだろ?」
ガンとして、寝ようとしない銀河。さすがにこうなるとてこでも動かない。しょうがないねぇ、とため息をついて、みどりもあきらめる。
漫画を見る……まったく。しょうがないねぇ、さ、乙女、かぁちゃんと寝よ」
ん~~銀にぃ……」
未練がましく足元にすがりつく妹と眉間のシワの母を部屋から追い出して。
ラジオのチューニングをあわせて、ゆるみっぱなしの顔で机に陣取って。
待ちきれない銀河の想いを後押しするかのように、ラジオから『HEART DRIVE』のイントロが流れる。
こんばんは、C-DRiVEのミキです。
なんと、私たちのラジオ番組が始まります。タイトルは、ハートドライブ・ラジオ!
サキです。
お仕事裏話からプライベートまで、C-DRiVEのすべてがわかっちゃうこの番組。
ユキです。
毎週この時間に30分間、私たち3人と楽しい時間を過ごしましょう♪
絶対、聴いてね☆」
おう! 聴く聴く~~!」
まさにファンの鏡とでもいうように、直球ズバリ、3人の言葉に即反応。
しかも文字通りラジオにしがみついているあたり、筋金入りである。
へへ、あと4時間でユキちゃんとぉ~~……」
この世の幸せのすべてをかみ締め、あと4時間を今か今かと待つ銀河であった。
漫画を見るstory by Shin Wakutsu
※文章は当時のものです。

